自然栽培の横山農園さんを訪問しました

横山農園ブルーベリー レポート
横山農園ブルーベリー

50年位前から無農薬・無化学肥料の農業に取り組んできた横山農園さんをスタッフが訪れ、コラボイベントについて情報交換しました。
横山農園は川崎市宮前区で長年、土にこだわる農業を営まれてきました。化学肥料や農薬などを使わなくても、土や環境に合ったものを育てれば、野菜は本来持っている力でぐんぐん育っていくということ、それが横山農園さんの考え方です。適した時期に、適した環境を整え、適した野菜の種をまけば、化学肥料や農薬などは必要ないという農業を長年実践しておられます。

横山農園梅林

横山農園梅林

農園を切り盛りするのは横山隆行さん・紀恵子さんご夫妻。梅を中心に春は竹の子、夏はブルーベリー、秋は栗、冬は大根などさまざまな農産物を育て出荷する傍ら、力を入れているのは自然栽培の実践的方法を伝えていくことで、年間を通した月1回の自然栽培セミナーでは、参加者と共に畑仕事をし、野菜についての豊富な知識を惜しみなく伝授されています。

その活動は日本国内にとどまらず、海外の農家向けにレクチャーすることもあるそうで、紀恵子さんはその理由をこう話してくださいました。「土や環境に合った作物を育てるというのは、土さえあれば、世界のどんな国どんな地域にでもできることです。ですので国内だけでなく、様々な国の農家とも交流したり私たちの農法をお伝えしたりできるのです。」

たしかに。自分たちの地域の土や環境をよく知り、土に合った作物を知り育てることは、その気持ちさえあればどこででも出来る事。そしてそのノウハウを横山農園は長年の知識と経験で蓄積しているんですね。

聞けば、まだ農薬や化学肥料についてあまり議論されることがなかった1974年に書かれ、社会的に大きな反響を呼んだ有吉佐和子の名著「複合汚染」で、自然農法のモデルとなった農家は横山さんの先代だそうで、まさに筋金入りの自然栽培を営まれておられるわけです。

と言うと何かいかめしい厳しいイメージを持たれるかもしれませんが、ご夫妻に堅苦しさは全くなく、お話のかたわら採れたての野菜や作り立てのジャムで私たちをもてなして下さって、素敵な農家ランチを堪能させてもらいながら、よもやま話に花が咲いたのでした。

ミント入り紅茶やハーブティー

ミント入り紅茶やハーブティー

横山農園さんの野菜たっぷりトマトスープ

横山農園さんでランチ
野菜たっぷりスープ

横山農園さんでランチ

横山農園さんでランチ
とれたてジャガイモにディルバター

横山農園さんの手づくりジャム

横山農園さんの手づくりジャム

横山農園さんでランチのおもてなしを受けました

採れたて野菜の御馳走ランチです!

長年、自然栽培を伝える活動を続けてきた横山農園さんと、文化交流を通じて平和を伝える活動をしてきた国際芸術家センター、通じるところがあると感じましたが、お話をするうちにもう一つ驚きの共通点がありました。それは横山さんが長年雅楽の演奏グループを支援し、海外公演などにも同行しその活動を応援しているということ。日本各地の民俗舞踊を国内外に伝えるODORI JAPANを展開している国際芸術家センターと横山農園さん。農業と国際交流という違う分野ながら、なにか不思議な縁を感じずにはいられません。
色々お話させて頂いて、ぜひコラボでイベントをやりましょう!という事になりました。

横山農園庭

横山農園さんのお庭でジャム作りや試食ができます

その第1回をこの夏8月に開催いたします。まずはとれたて無農薬の夏のブルーベリー体験からスタートです。無農薬無化学肥料で育ったブルーベリーを摘んで楽しくジャム作り!わくわくしますね!
そしてもう一つ、国際芸術家センターならではの企画がプラスされるのですが、それは、横山農園さんの野菜や果物をつかっていただく各国レシピのデザート。
ブルーベリーをはじめとしたベリー類は、欧米ではポピュラーなフルーツなので各国に色々なレシピがあります。今回はヴァレーニキというウクライナや東欧で食べられているデザートを皆さんと頂く予定。ヴァレーニキはおかずとしても食べ、甘い味付けのスイーツとしても食べられているウクライナや東欧諸国、バルト諸国のダンプリングです。(※ダンプリングは小麦粉を練ってゆでてつくる団子やおかず、デザートの総称)

バルトのヴァレーニキ

これはラトビアのヴァレーニキ

野外でのジャム作りと各国デザート体験、きっと参加される皆様にとって特別な時間になるでしょう。
横山農園さんをはじめ私たちスタッフもとても楽しみにしています。

参加者の募集はホームページ上で、近々アップ予定です!どうぞお楽しみに。