前アルメニア共和国特命全権大使グラント・ポゴシャン氏と行く  春のハチュカルミニ散歩 レポート

前アルメニア大使と行くハチュカルミニ散歩レポート レポート
前アルメニア大使と行くハチュカルミニ散歩レポート

2022年4月21日(木)、「前アルメニア共和国特命全権大使グラント・ポゴシャン氏と行く 春のハチュカルミニ散歩」を開催いたしました。前日は一日雨で実施が心配されましたが、当日は雨に降られることもなく無事開催することができました。
新緑を迎えた武蔵野の広大なキャンパスは歩くのに気持ちよく、少しの時間でしたが、久しぶりの顔を合わせた交流に参加者の皆さんの表情も一様に柔らかかった気がします。

JR中央線武蔵境駅からバスに乗り、終点の国際基督教大学に向かいました。集合場所のバス停留所からは、正面に立派なICU教会が見え、敷地内の落ち着いた緑のキャンパスの様子が伺えます。国際基督教大学(ICU)は、戦後の復興時に日本と北米のキリスト教界の指導者たちによって創設が決議され、広大な土地は、企業や団体、キリスト者、非キリスト者を問わず、多くの国際的な善意によって寄せられた寄附金によって購入され創設されたものだそうです。
本日の講師でもあるグラント・ポゴシャンさんは、ICUで10年以上教鞭をとっておられ、教授時代には敷地の中にお住まいがあったそうです。この日はハチュカルの前で待ち合わせました。

ポゴシャンさんからはハチュカルの歴史や文化の話、それに関連したアルメニアのあれこれについても様々なエピソードを交えながら伺いました。ハチュカルはアルメニアがキリスト教国家になる前からある石の祈りのモニュメントですが、それが文化として現在まで続いているのですから、祈りの気持ちが強固な繋がりを持って受け継がれているのであろうと感じました。わずか1か月前から、ウクライナの地で人々の平和な生活が一変するような人道危機が起きております。一人一人の平和を望む気持ちや祈りが、実際の平和をつくる大きな礎となるよう切に願わずにはいられません。

さてIAC会員の方より参加の感想を頂いておりますので、写真も合わせご紹介させて頂きます。

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わたし達の生活には、様々な祈りがあります。 2010年にユネスコ無形文化遺産に認め登録されました石十字架  ハチュカル 意味説明 ハチュ=十字架 カル=石  紀元前のキリスト教をアルメニア🇦🇲共和国が国の宗教と定めた世界初の国です。 今日は、 心の平安と奥深い平和への祈りを IAC国際芸術家センター主催 前アルメニア大使 グラント.ポコシャン氏を御迎えしICU国際基督教大学キャンパスへ伺いました。 日本人には クリスマス🎄とハロウィン🎃と馴染みのある キリスト教ですが、 また、新たなる学びをご紹介していただきました。 お天気にも恵まれてポコシャン氏から流暢な美しい日本語で噛み砕いた文化背景をレクチャーをして頂きました。 ハチュカルの材質は石で出来ていて天然のローズトゥーフが基本的に多用されてますが、ICUキャンパス内の石十字架はアルメニア国内でも貴重なローズバサルト石材を使用し、前後に違うモチーフがアルメニアの石職人によって彫られてます。平和の風が吹くようにと透かし彫りにもなり このようなデザインも大変、珍しいハチュカルになり、ポコシャン氏を架け橋にした人類平和の祈りが込められておりました。 巨石遺跡の話題などなどサブカル的な話題もちょくちょく含め、 イギリスStonehengeからアルメニアCarahungeと面白いカルチャーで、 久しぶりなリアルイベントに参加しました。 前大使からのサプライズで御本のプレゼントも有り、盛り上がりました。 ポコシャン氏もお元気でコロナ禍でまだまだ先が見えない現実ですが、世界平和の祈りと健康に ハチュカル前で細やかに祈願し、記念スナップ写真を撮り収めして参りました。 お疲れ様でございました。 文・写真 IAC会員 鵜飼貴子

ICUのハチュカル

戦争と言う悲しさを乗り越えて平和🕊の祈りを込めた
生命の木

アルメニアの代表的な植物モチーフは葡萄とザクロ

アルメニアの代表的な植物モチーフは葡萄とザクロ

アララト山、忘れな草、平和の輪モチーフ アルメニア語の(平和のハチュカル)

アララト山、忘れな草、平和の輪モチーフ
アルメニア語の(平和のハチュカル)

アルメニアと日本に平和な風が通るようくり抜いた形のデザインとなっている。

アルメニアと日本に平和な風が通るようくり抜いた形のデザインとなっている。

福島県南会津町ホストタウン代表の方がおみえになり、前アルメニア大使と和やかにご歓談中。

福島県南会津町ホストタウン代表の方がおみえになり、前アルメニア大使と和やかにご歓談中。

グラント・ポゴシャン氏のお話を伺う。

グラント・ポゴシャン氏のお話を伺う。

ポゴシャン氏と全員でハチュカルを囲んで記念撮影。

ポゴシャン氏と全員でハチュカルを囲んで記念撮影。

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他の参加者からもご感想をいただきました。 「ずっと気になりながら触れる機会がなかったアルメニアについて、前大使から直接、貴重なお話を伺うことができました。 一点のハチュカルから、アルメニアの歴史と人々の思いを知り、平和を考えさせられた感慨深いひとときでした。自分は海外への関心は高い一方、日本については歴史や文化の紹介ができるだろうか、ということも考えさせられました。 プレゼントいただいたポゴシャンさんご著書も有難く、大切に読ませていただこうと思います。」 「IACさんの活動には今回初参加でしたが、丁寧なご案内、ありがとうございました。 季節的にも新緑美しい中、開催くださって、思い出深い一日になりました。 他のご参加者さんから、これまでのイベントも大変有意義だったと伺い、また企画がありましたら参加させていただきたく思っております。 またよろしくお願いいたします。」 「私は知らなかったハチュカルを通してアルメニアの文化に触れた事。」 「アルメニアのハチュカルの話とICU散策」 「ポゴシャンさんからアルメニアについての歴史や文化などいろいろな話を聞くことができ、有意義なイベントだった。」 「ポゴシャン氏のお話がとても興味深かったこと(ハチュカルの歴史から時事問題まで幅広く)。あとこちらはあまり想定していなかったのですが、基督教大学のキャンパスに少しだけ触れられたこと。」 「アルメニアの歴史や平和のモニュメントの意味が分かり、有意義でした。」 「コロナ禍で、何にもできない中、まるで、外国に行き、海外講座を受けたような気分になりました。久々にワクワクでした。ハチュカル、生命の樹、ハチュカルもそうだったのですねー。オリエント地域のおぼろげな知識はありましたが、アララット山がアルメニアにあることを知って、貴重な知識をゲットできて、嬉しかったです! 企画して下さり感謝です!!!ありがとうございました。」 参加者の皆さまありがとうございました。 ホストタウンの南会津町からもわざわざお越しいただきました。ありがとうございます。 各国の足跡を訪ねる企画は今後も企画、実施してまいります。 次回もご参加お待ちしております!