大使館でお茶を 第41回イラク共和国大使館へのお誘い

The Save Iraqi Culture Monument (バグダッド)

イラク共和国とはどんな国でしょう？

どこにあるのか、イラクの場所や地図、文化や建築、歴史や建物、食べ物など、イラク共和国の魅力について説明していきます。

また今回イラク共和国大使館で開催されるお茶会の情報や申し込み方法についても、皆さんにお知らせしていきます。

イラク共和国ってどんな国？どこにあるの？イラクの基本情報

イラクの地図

イラクは西アジアに位置する中東の一部で、北にトルコ、東にイラン、南東にクウェート、南にサウジアラビア、南西にヨルダン、西にシリアがあります。

イラクはシュメール、バビロニア、アッシリア、アッカドなどの様々な帝国の中心でした。

イラクは私たちにとても馴染み深く、教科書で必ず習うあまりにも有名なふたつの川、チグリス川とユーフラテス川もここイラク共和国を流れています。

メソポタミア文明を育んだこの場所は、古くから「文明のゆりかご」とも呼ばれており、文明が生まれる要素がたくさん詰まった豊かな国なのです。

イラク共和国の首都はどこ？

イラクの首都は、国の中央に位置しているバグダッド。

この名を聞いて思い出すのは、日本でも有名なあの物語…千夜一夜物語内の「シンドバッドの冒険」の舞台にもなった都市。9〜10世紀頃に最盛期を迎えるアッバース朝によって建設された古都は、当時円城都市として4つの門から放射線状に道が伸び、発展していました。

今に至る礎を築いた都市が首都バグダッドなのです。

文化や建築は？

9~10世紀頃「イスラムの黄金時代」、この首都バグダッドでは、科学、数学、幾何学、天文学、哲学、文学、社会福祉までもが整えられ、この頃「東の唐」「西のバグダッド」の二大都市として、互いに並び称されていたとか。

更に紙の生産技術を得てからは、イスラム世界の中心的存在となり、まさに分電盤のごとく、洋の東西へ向けた最も文化的ハブ(HUB)として重要な役割を担っていきました。

その象徴が、ムタナビ通りのブックマーケット。いまなおイスラム世界と文学を象徴する”知の殿堂”とも言える場所なのです。

旅をするなら、どの季節？

アルシャヒード・モニュメント(バグダッド)

旅や観光するならぜひ、春(3~5月)と秋(9〜11月)に。

過ごしやすく、歩いて回るのにも最適な季節です。

おすすめの観光スポットは？

●バビロン：ティグリス川が蛇行した内側にできた古代都市

●アッシュール：エルビル城塞　イラク北部に位置するクルド人自治区の首都はなんと６０００年間の時が層となって重なった都市集落

●ハトラ：イラク共和国には豊かな文化遺産がたくさん！お祭りやイベントは歴史的宗教的伝統が色こく反映されています。

そこに暮らす人々は今も大切に文化を育み守っているのですね。実際のお茶会でいろいろとお話を聞かせていただきたいですね。

大きなお祭りとイベント

●ラマダーンの終わりを祝う「イード・アル＝フィトル」と犠牲祭とも呼ばれ、預言者の信仰を讃える祝祭の「イード・アル＝アドハー」があります。

この日は、皆で祈りを捧げ、慈善活動などを通し、家族や隣人、友人たちが皆で集まり食事やお菓子を分かち合う、イスラム教徒の国として最も重要な祝日として、盛大にお祝いします。

イラクのお料理は？お菓子は？

イラクのお料理はこの土地の歴史であるメソポタミア文明と宗教の影響をベースに、お米やパンといった主食に始まり、ラム肉やチーズ、野菜を多様なスパイスを使ってオーブンで焼いたり、煮込んだりして食します。たくさんの豊富なナッツ類も一緒に！

クレーチェ(なつめやしペーストの焼き菓子)

シナモンやカルダモン、ナッツをたっぷり使ったデザートは、とても美味しいです。

●バグラヴァ：薄いパイ生地を何層にも折り重ね間に砕いたピスタチオナッツや胡桃などを散し焼き上げ、温かいシロップに浸して温かい状態で頂きます。

クッバ(イラク風コロッケ)

マスグーフ

イラクでは、このようにお料理を家族や隣人と共に食事を囲む、そのおもてなしの心こそ、何より大切にしてる重要な文化のひとつなのです。